~第4回eスポーツ子ども塾~

 12月10日土曜日に

第4回eスポーツ子ども塾を実施しました。


第2回子ども塾にもご登壇いただいた、

和歌山大学教職大学院教授 豊田充崇先生を講師にお迎えし、

「日本そして世界に広がるeスポーツ」

「オンラインゲームで生じるトラブルとその予防・対応」

についてお話していただきました。


まず、ご講演前編

「日本そして世界に広がるeスポーツ」では、

前回までのご講演の復習から始まりました。


「eスポーツとは?」

という豊田先生からの質問に、

第1回、第2回、第3回と

全部の子ども塾に参加して下さってる

参加者様が、

「エレクトロニック・スポーツ!」

と答えて下さいました。

この「スポーツ」は、運動能力や身体技能を使うものではなくて、

一定のルール・条件のもとでの競技(きょうぎ)

という意味合い。とのことです。


次に、2021年度将来なりたいランキングを

会場のスクリーンに映していただき

確認しました。


ゲームクリエイター、プログラマー、

ユーチューバー、プロゲーマーが上位となっていました。



また、日本は1人用ゲームで遊ぶ時間の長さが、

世界ランキング圧倒的1位とのことです。


 日本の子ども達が好きな

ゲームタイトルの紹介があり、

 参加者様からは、

「フォートナイト」、「太鼓の達人」

という声がありました。

 

次に、全世界モバイルゲームランキングの紹介があり、

 最近は中国のゲームが人気で

上位となっているそうです。

また、中国のゲーム市場において、

ACGの人気と影響力は急成長を遂げているとのことでした。

※ACGとは・・・
中国語圏において用いられる
日本の誇る「創造物」、
アニメ(Anime)、
漫画(Comic)、
コンピューターゲーム(Game
の文化を反映した
2次元」コンテンツの総称。


日本は、6位ウマ娘、

8Fate

9位ポケモンGO

ランクインしていました。


次に教育的観点からの

ゲームに関する本の紹介がありました。


 「ネトゲ廃人」、

「ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち」などは、

ゲームが社会問題になっていることを取り上げているそうです。

 反対に、「賢い子はスマホで何を見ているか」、

「プロゲーマーはなぜ勉強ができるのか」、

eスポーツ地方創生」などの著書は

上記とは真逆で、

ゲームは有効との主張になっている。

 今はどちらの意見が勝つか・・・

というところに来ている、とのことでした。



◆松丸亮吾さんのtwitter紹介◆

松丸 亮吾 🍥(@ryogomatsumaru)さん / Twitterより



 

豊田先生は、

ゲームをすることで身につくことも多いが、

やはりゲームをする際の

ルール・条件を守ることは大事である。

と、おっしゃられました。

 

例えば、全国高校eスポーツ選手権のエントリー条件の一つに、

保護者の同意として署名が必要、とのことでした。

 参加者様に、自分がエントリーする場合、

親が署名をしてくれるか聞いたところ、

「署名してくれないと思う。」という答えがありました。

 保護者様は、

「ゲーム以外のやらなければいけないことを

きちんとしてくれたら同意します。」とのことでした。

 普段から家庭でのゲームのルールを守ることで、

親の同意を得ることができる。

 

◆星林高校パソコン部について紹介◆

eスポーツ大会の出場に向けて

日々トレーニングに取り組んでいる。

だらだらとゲームをするのではなく、

時間を決めてプレイをして、

その後反省会、改善点を考える、

というようなクラブ活動を行っている。

 

◆日本国内でのeスポーツのイベントを紹介◆

eスポGOMI 2022 横浜大会』は、

eスポーツと、ごみ拾い活動に

スポーツのエッセンスを加えた

社会奉仕活動「スポGOMI」を組み合わせたイベント。

制限時間内に規定エリアのごみを拾い、

その質と量をポイントで競い合う。

ゲーム大会で勝利したチームは、

その後のごみ拾いが有利になるアイテムを獲得できる。

 

◆eスポーツの世界大会『FNCS』◆

https://mobile.twitter.com/fncompetitivejpより


 世界各国から50人が参加した大会。

トッププレイヤーとの壁は厚く、

日本は圧倒的にeスポーツの分野が遅れている。

 この大会も年齢によっては

保護者の同意が必要となるそうです。

親から同意が得られるように、

普段からやるべきことをやって、

プロゲーマーになれなくても

他でもやっていけるという

姿勢を見せておくことが大事、

とのことでした。



前編のご講演が終わり、
eスポーツ体験コーナーを行いました。

今回はマリオカート8デラックスを、4人ずつのグループで
全員に体験していただきました。

マリオカートとは、各キャラクターたちと
車、バギー、バイクで競争をして
1番早くゴールを目指すレースゲームです。

それぞれのグループの1位同士で最後は対戦していただき、
1位を決めました。

参加者のみなさま、
体験コーナーにもご参加いただき
ありがとうございました!








休憩を挟んだあと、

ご講演後編

「オンラインゲームで生じるトラブルとその予防・対応」

が始まりました。

楽しいはずのeスポーツ・・・
一歩間違うと・・・。

 

NTT動画紹介 
スマホ・ケータイ安全教室
「オンラインゲームのトラブル

 

~オンラインゲームをする際に気を付けること~

①オンライン対戦で知らない人がいる場合は、
ボイスチャット等で個人情報になる話をしないように注意する。

②家庭でのゲーム時間のルールを守るために、
友達にはゲームを始める前にきちんと伝えておく。

③「ゲームできるのは1時間だから、
時間になったら抜けるね。」など。

④ゲーム中にも、
「もうすぐ1時間になるから
今の切りのいいところでやめておくね。」
と伝えることで、家庭でのルールが守ることができるし、
友達とのゲームも時間が来るとやめやすくなる。

⑤ゲームは楽しむものだから、
うまくいかないと相手に攻撃する言い方はせず、
思いやりを持った言い方をするように気を付ける。

 

ゲーム依存について

11時間の約束がどんどん増えていくと、
ゲーム依存になる可能性がある。

・国立の久里浜医療センターによって作成された
【ゲーム依存・相談対応マニュアル】の
「プロゲーマーになるので学校に行かないと言っている」
という相談を紹介
 https://kurihama.hosp.go.jp/research/pdf/tool_book_gaming.pdfより

●プロゲーマーを目指すとしても、
一般教養、
対人関係のスキル
(チームとして頑張らないとトップになれない為、
協力・助け合いが必要)、
海外の選手とコミュニケーションをとるための英語、
反射神経や体力向上のための体育など、
学校で学ぶことは多い。

「プロゲーマーになる」ことと
「学校に行かない」こととは、
直接結びつくものではない。
 

●学校に行くことは、
プロゲーマーに必要なスキルを身につける機会
だと捉えてもらう。

 

●プロゲーマーは、
一般のゲーマーも憧れる存在でなければならない。
ゲームが上手なだけではなく、
身なりや振る舞いにも気を配るとともに、
規則正しい食事・十分な睡眠・適度な運動など
基本的な生活習慣を守ることが、
プロゲーマーになるための大切な要素とな
る。
まずは、睡眠・食事などの
基本的な生活習慣が
きちんと身につくように提案してみる。


 

実際にゲーム依存を抱えている
子どもたちの話を聞いて作成された
啓発漫画を紹介



・子どもがプレイ中に暴言を吐いてるのを聞くと、

大人はゲームを嫌がるため、
言葉遣いには気を付けないといけない。
 

・ゲームの課金をするために
子どもが親に見つからないようにお金をとる、
カードを勝手に使う事例は実際に多い。

・ゲームはルールや条件を守ってやるべきである。






 

今回のご講演も大変勉強になりました。

豊田先生、

ありがとうございました。

 

 

 





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